姉、ちゃんとしょうよっ!VSつよきすアナザー
~マルvs土永さん~ |
雛乃「おーいまる、どこにおるのだ? そろそろ帰るぞ」
マル「ギューッ」
雛乃「どうしたのだ? ところどころから血がにじんでおるではないか。鳥にでもやられたか」
マル「ギュゥ……」
雛乃「帰ったら我が手厚く手当てをしてやろう。くうやとともえには馳走を作ってもらうとするか」
マル「ギュー♪(すりすり)」
雛乃「はは、まるはあまえんぼうよな。それでは今宵も我と一緒に寝るがよい」
マル「ギュッギュッ」
土永さん「あいつの飼い主か。ちびっ子だが、古風な感じが吾輩好みだな。ちっきしょう、優しくされやがって」
祈「土永さ~んこんなところにいましたの? 鳥は暇でいいですわねー」
土永さん「おい、祈よぉ。お前、この姿の吾輩を見て何か思うことはないのか?」
祈「あら、ところどころぷすぷす焦げてますね。電線は食べられませんわよ」
土永さん「食うか! こいつは松笠を狙う邪悪な霊獣と戦って負った男の勲章ってやつだぁ」
祈「おめおめと負けて帰ってきたのですか、だらしないですわね」
土永さん「ちっがーっ! 最後は吾輩が勝ったのだ。そういうわけで今日は非常にめでたい日なのだ」
祈「そうですか。私お腹がすきましたので、先に帰ってご飯作っておいて下さいな。余り物しかないですけどファイトですわー」
土永さん「おい、前から思っていたが鳥に食事を用意してもらおうなんて霊長類として何かおかしいと思わないのか?」
祈「思いませんわー」
土永さん「ぐぅっ、それでは夜のことだがたまには……」
祈「土永さん専用の枝は今朝折れてしまったので、今日は衣文掛けで我慢してくださいな」
土永さん「なんなのだこの違いは! 吾輩とあのイタチもどきにどれだけの差があるというのだ!?」
祈「いじめはありません」
土永さん「うわーんっ、ちっきしょー! ぐれてやる、吾輩ぐれてやるもんねー。夜道には気をつけろよ!」
祈「鳥目の分際で夜に何ができるというのですか。遅くなるまでには帰ってきてくださいなー」
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